りんちゃんの命日
今日は、うちの子 りんちゃん 5回目の命日です。
とても人懐っこくて、可愛くて、甘えん坊だったりんちゃん。
亡くなってからもう5年も経つんだなと思いながら、ずっと描こうと思っていた絵にようやく手をつけました。
実在する子を描くときは、写真を見ながら描くんですが、
やっぱりたくさんの思い出が蘇ってしまって、涙が止まりませんでした。

ペットを失うということ
ペットを亡くした経験がある人なら、きっとこの気持ちがわかると思います。
りんちゃんがいなくなったとき、私は何日も何日も泣き続けました。
時間が経てば少しずつ悲しみは薄れていくものだけど、
それでも「いなくなった」という事実に慣れるまでには、すごく時間がかかった気がします。
最近は、りんちゃんがいない生活にも馴染んで、
「あの頃ほどのロスはないかな」と思っていました。
でも、いざ絵を描き始めると、
りんちゃんの 甘える声、ちょっと変な癖、いたずら、抜け毛まで、全部全部、鮮明に思い出す。
「りんちゃんは幸せだった?」
絵を描きながら、ふと考えてしまいました。
りんちゃんは幸せだったかな?
私はちゃんと大事にできていたかな?
もちろん、答えなんて出るはずもないんだけど、
やっぱり何度も何度も考えてしまう。
正直、描きながら「やっぱりダメだ、まだ無理かもしれない」と思った瞬間もありました。
でも、不思議と、筆を進めるうちに、りんちゃんにまた会えるような気がしてきて、
結局泣きながら描き続けました。
ペットのオーダーを描くということ
私はこれまで、たくさんのペットの絵をオーダーしていただいてきました。
その子と飼い主様の絆を想いながら、心を込めて描いてきました。
亡くなってしまった子を描くこともありました。
写真を見ながら筆を動かしていると、
「この子はどんな風に甘えていたんだろう?」
「どんな声で飼い主さんを呼んでいたんだろう?」と考えてしまう。
大切な家族を失った悲しみは、消えることはないけれど、
絵にすることで、その子と家族の愛が永遠に残るのなら、それほど嬉しいことはありません。

今一緒に暮らしている猫たちも、りんちゃんのことを覚えているみたいです。
甘えん坊で穏やかなりんちゃんは、みんなと仲良くできてたね。
彼らと過ごしていると、ふとした瞬間にりんちゃんを思い出します。
犬や猫、ペットたちがくれる愛って、
本当に本当に人の心にずっと残るものですね。
生きているだけで、人間をこんなにも幸せにしてくれる。
ペットって、ある意味 神様みたいな存在なのかもしれません。
りんちゃん、本当にありがとう。
ずっと大好きだよ。

おはるのあーと/Haruna Manaka