寄り道と金魚
こんにちは、おはるのあーとです。
私外に出るとつい寄り道しちゃう癖があって。
目的地が決まってても、道端に気になるものがあったらふらっと吸い寄せられてしまう。
で、先日もその癖が発動して、通りすがりの熱帯魚屋さんに吸い込まれました。
ガラスの水槽がずらっと並ぶ店内。
目的はやっぱり金魚たち。
いつ見ても、何度見ても、金魚って美しい、可愛い。
ひらひらと揺れる尾びれ、透き通るヒレ。
ゆっくり泳いでるだけなのに、なんであんなに優雅なんだ。
赤や白、オレンジや黒、いろんな色の金魚たちが、水槽の中をふわふわ漂っているような。
ただ泳いでるだけなのに、まるで踊ってるみたいに見える。
それがまた儚くて、なんとも言えない気持ちになる。
金魚は元々自然界にはいない。
人間が作り出した観賞魚で、「美しい」という理由だけで存在してる。
でも、すごく繊細な生き物で、ちょっと環境が変わるだけで簡単に死んでしまう。
自分がなぜ生まれたのかなんて知らずに、
ただ水槽の中で泳ぎ続けて、ある日突然いなくなる。
なんだか切ないなぁと思いながら、ぼーっと眺めてました。

金魚って、ちょっとした感情表現はできるんですよね。
水面に近づくと寄ってきたり、手を伸ばすと逃げたり。
エサが欲しいときは、いつもと違う動きをしてアピールしたりもする。
でも、それを汲み取る相手がいなかったら?
どんなに「お腹すいた!」って思ってても、伝わらなければ意味がない。
それに、金魚は水槽から出たら生きていけない。
どんなに広い世界を見たくても、そこから出た瞬間に終わってしまう。
私もそんなに変わらないかもな。
ぼーっと金魚を見ながら、私も金魚も一緒かーって。
おこがましいかなー。
自分の気持ちを伝えたいと思っても、伝わらなければただの独り言だし、
自由に生きたいと思っても、結局は自分が作った枠の中にいる。
飛び出したい気持ちがあっても、その先で息ができなくなるかもしれない。
私の世界も、もしかしたら水槽みたいなものなのかもなぁ。
でも、もしそうなら、この水槽の中でできる限り自由に泳いでいたい。
自分らしく、好きなように。
ずっとここにいられそうだけど
いつまでもお家に帰れないので
ばいばいまたね。心の中で言ってお店を後にしました。
今日はちょっとポエマー。笑

おはるのあーと/Haruna Manaka