絵が旅立つ時
こんにちは、画家のおはるです。
今日は少し特別な出来事があったので共有させてください。
今年の2月に初めてのグループ個展に参加させて頂いた時、この虎の絵をお披露目しました。
まっすぐこちらを見据える瞳、背景とトラのオレンジのコントラスト。
植物のディテール、カラフルな葉の多様性。
特に毛並み。
自分の生命力を削ってこの子に分けたんじゃないかと錯覚するほどものすごいこだわって描き上げました。
何日、何十時間かかったことか。
我ながら良い絵だ。
この子が完成したとき、私は達成感と愛おしさでいっぱいになりました。
個展ではたくさんの人に注目していただいて、圧倒的な存在感を出してくれました。
とは言っても、日本ではある程度大きな作品はなかなか売れにくいそうです。
すぐに売れるなんて思っていなかったので展示の後は我が家の守り神をしてもらい、急がず焦らず長い目で出会いを待っていました。
そして最近ついに、この子を購入したいという方と出会いました。
画家なんです〜って話してスマホで画像を見せたら「お〜これ買う。」って。
決して安くはないお買い物ですから、びっくりしちゃって。
念の為真に受けて冗談で落とされないようにどきどきでお話を伺いました😂
当たり前のように手付けをお支払い下さって、とんとん拍子で引渡し日まで決まり
私の方が売り慣れてないような感じでした、、
心から大感謝です🥺
虎さん、新しい持ち主の元で、新しい物語を紡いでいくんだね。
守り神頑張ってね🥹
これだけ思入れがあるので少し寂しい気持ちはありますが、それ以上に喜びが大きいです。
自分の作品が誰かの心に響き、新たな場所で新しい命を吹き込まれるというのは、画家として何よりの幸せ。
この喜びこそが、画家としての醍醐味だと感じています。
作品を描き上げる瞬間も手放す瞬間もいつも特別で、感情どどどっと溢れるような感じがします。
その感情があるからこそ、また新しい絵を描こうというエネルギーが湧いてきます。
こんな気持ちは1度味わったら忘れられない。
これからも時間効率なんて気にせずに、一枚一枚、一筆一筆、この先の出会いの為に心を込めて絵を描き続けたいと思いました。
皆さんにも私の作品が少しでも心に響けば嬉しいです✌️
おはる