絵の価格の決め方
こんにちは、おはるです。
これを読んでる方は絵に詳しい方が多いのかな。
無名有名、抽象画写実画、様々なアーティストがいてお値段もみんなどうやって決めているのか
初期の頃私もすごく気になってたくさん調べました。
私の絵を高いと思う方、安いと言ってくださる方も様々。
そこで今回は、私が絵画の価格を決めるためのポイントをお伝えして、購入を考えてくださる方により納得してお金を支払っていただけたらと思ってお話したいと思います💵
価格を決める際に考慮している要素を5つ
なるべく分かりやすく説明します。
1. 制作コスト
- 材料費: 絵具、キャンバス、ブラシなどの費用。
- 制作時間: 制作にかけた時間を時給で計算して加算。
- 絵のサイズ:平方センチメートルあたりの価格で基準設定。
私の絵はかなり細かい方なので、キャンバスの布の質、筆の描きやすさ、絵具の柔らかさ、発色の良さ、たくさんのメーカーを試して選んでいます。これからも。
時間ももちろんかかっています。自分でも嫌になるくらい。
当然サイズが大きくなればなるほど材料費はかかりますし、作業量は増えます。
2. 市場の相場
- 他のアーティストの価格: 同じような経験やスタイルのアーティストの作品価格をリサーチ。
- ギャラリーやオンラインの価格: 展示されているギャラリーやオンラインマーケットプレイスでの価格を参考に。
- ギャラリー手数料: ギャラリー展示やオンラインショップの手数料。
調べるまでは自分の絵の価格を決めるのに何日も何日も悩みました。
いくらで描いてくれるの?って聞かれると困ってしまって。
とはいえ物を売るものとして価格がふわふわしたものは私も買いにくい。
ギャラリーやデパート等の展示は通常50%程度手数料が引かれます。
オンラインショップでも20%前後ではないでしょうか。
一生懸命描き上げて、出す場所によって見入りが大幅に変わるので、ある程度は上乗せしないとあまりにもアーティストが可哀想な気がする。
買う場所によって、高くても妥当だと理解していただきたいです🥹
3. キャリアと知名度
- 経歴: アートスクール卒業歴、展示会の経験、受賞歴など。
- メディア露出: 雑誌や新聞、テレビなどで紹介された経験。
これに関しては美大出身でもなければ、経験値もまだまだですので私の場合掛け率はほぼ0。
地道にでも経験はそれなりに積まれてきています。
それを踏まえて定期的に単価を再計算すべきだと思っています。
5. 作品の独自性と技術
- 独自性: 他の作品と区別されるユニークなスタイルやテーマ。
- 技術的な完成度: 技術の高さやディテールの緻密さ。
ここに関してはどのアーティストさんも自信を持っているのではないでしょうか。
独学特有の個性的な形ではありますが、本業としてやるなら、私の絵は私にしか描けないと思わないとやってられない。
以上の5つを要素に私は絵のお値段を決めています。
価格設定の具体例
例えば、
材料費: 10,000円
制作時間: 30時間 × 時給2,000円 = 60,000円
=合計基本コスト: 70,000円
これに市場の相場や経験、需要などを考慮して、例えば20%のマークアップを追加すると
最終価格: 70,000円 × 1.2 = 84,000円
となります。
もちろん描写内容や納期、緻密度によっては時給の質が変わってくるのであくまで一例です。
だらだらと効率の悪い作業をして作業時間30時間です!なんてダサすぎる。
残業代欲しさに遅くまで残る人みたいな。
完成予定までの時間を自分で把握することが明瞭な価格を定めるのに大切な事だと思います。
終わりに
画家のお仕事をする上で、価格設定は重要な部分だと思っています。
作品に惹かれていただくだけでなく、適正な価格を設定し、ご納得いただくことでお客さまが作品を買いやすくなると思っています。
上記を考慮して価格をつけても、個展や展示では思った反応がない事もあると思います。
私の絵が誰かの心に響き、その価値を感じていただける方に手に取っていただけることが、何よりの喜びなのは当然です。
正直言えば価格が高いと感じられる方には、無理に購入を勧めるつもりはないです。
お披露目ですぐに売れるものもあれば何年も売れなかったものが突然売れたり。
絵との出会いも一つのご縁ですので、その価値を理解し、大切にしていただける方にお届けできればと思っています。
試行錯誤をたくさんして、経験を積むことで誰もが妥当だと思う価格設定ができるようになるはず。
これからも頑張るぞ💪
おはる